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【2022.12.24】ラブソング完成!?みんなで歌う

 本日も代打のライターが担当します。 先々週にその片鱗が見えたオリジナルのテーマソングがお披露目されました。 歌詞にメロディが乗り作品世界を盛り上げていきます。 村上さんが、最近分かったんだけど、戯曲も”曲”だよね、つまりそういうことだよ!と仰いました。そういうことです。 作中では様々な歌が歌われます。例えばこの民謡は?と言うと巧みに歌いこなす方がおり、それに三味線が併せられギターやピアノの伴奏がつき……座組の幅広さが伺えます。 先週初めて参加した方も座組に馴染んできて、みんなで合わせて歌います。 脚本も序盤まで完成してきました。即興即興の稽古もそろそろ場作りに入っていくのかな……?と思いきやまだまだ即興は続きます。やはり村上さん十八番の弾き語りを多分に取り入れた舞台になるのでしょうか。新たなキャラクター作りも始まり今後の展開はまだまだ読めません。 今年の稽古はこれでおしまい、来年からの創作も楽しみです。

【2022.12.17】「面白さ」を探る

 このチームに今月から新たなメンバーが加わりました。そこで新たな登場人物作りが始まりました。新人が演じるキャラクターが、他のメンバーが今まで作ってきたキャラクターとどのように絡むと面白くなるか、パターンをいろいろ想定して試していきます。こうしたことは劇作家が一人で考えて台本に書いてしまう場合も多いのですが、村上さんの場合は即興(エチュード)を使って、どの人とどのように絡むと面白いか、試しに演じてもらいながら探っていきます。シーンが面白くなるかは人の組み合わせのみならず、状況設定、人物がもつ背景の設定などとの組み合わせもあります。「面白さ」についても、例えば笑える、例えば険悪な雰囲気になり緊張感が高まるなど様々です。葛藤を抱えて右往左往する人を見て笑えるということもあります。そうした「観客がつい場面に引き込まれる要素」を探っていくわけです。今日もいくつかのパターンを試してみました。さて、どれが採用となっていくでしょうか、楽しみです。

【2022.12.10】ラブソングを作る

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 少しネタバレしてしまうかもしれませんが、今回の作品では「音楽」が大切なモチーフとなります。そこで、テーマ曲なるものを作ろうということでオリジナルラブソングを作詞しました。  村上さんは独自?の作詞手法持っていて、サビの部分をまず決めて、そこからAメロ、Bメロ部分の詩を考えていきます。Aメロはサビの詩が表現する場面の設定つまりサビの言葉はいつどんな環境や状況で言われた、または思われたか。Bメロはサビの部分に至る内面の状況を表すように言葉を選びます。メンバーから出された「言葉」やアイデアをその場でまとめ、サクサクと詩が完成しました。どんな詩になったかは、本番のお楽しみということで、次回はここにメロディが乗る予定です。

【2022.12.3】違う視点

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  演出の村上さんが急遽お休みとなったため、黒木陽子さんに来ていただいて、セリフ(台本)が与えられた時の練習法についてワークショップを行いました。黒木さんは二度目の登場です。 以前から紹介しているように、村上さんの創作手法は「エチュード」と言われる即興を繰り返しながら、最終的にセリフを上演台本にまとめていくという方法です。なので、最初から台本が渡され、配役が振られ台本をもとに一から演技を組み立てる作り方とはちょっと異なりますが、台本の理解や与えられた台本から「面白さ」を生み出していくことはこの方法でも変わりません。このチームでも最終的には「台本」をもとに作品を仕上げることになるので、どのように台本と向き合っていくかは大切です。  さて、今日行っていただいたワークの本質は、「役者も考える、創造する」ということではないかと思いました。役者さんはなかなか思い通りになってくれない自分の体を使って、なんとか役を演じようとするものです。そんな時ついつい自分一人でやろうと思いがちですが、相手役とのやり取りや関係から「役」の個性は見えてきます。「役をつかむ」などと言いますが、役の個性を活かすことで、やりとりが変化し、シーンが面白くなったりします。そのために役者どうしでも考えたり、ディスカッションしたり、アイデアを出したりすることが大切です。黒木さんのアドバイスの中で印象的だったのは「真面目にやりすぎて、固くなる(なっている)時に、ふざけた練習をしてみるのもいい」ということでした。演出家の要求に応えよう、応えようとしてうまくいかない時など、リラックスして視点を変えてみてもいいんじゃないでしょうか。役者達だけで自主的に練習する時など役立つと思います。

【2022.11.19】代役を楽しむ

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 以前からレポートしている通り、村上さんの創作の特徴は即興(エチュード)を基に台本を完成させていくことです。なので、あるシーンの設定が演出家から示されたのちに、そこに登場すべき人物たちに起こりそうなことや会話を即興で演じてみながら稽古が進行します。 しかし、いろいろな都合で稽古を欠席する人などがいる場合、代役として他のメンバーがその人の役を演じたりします。プロの現場ではあまりこうしたことはないでしょうが、限られた稽古時間の中で創作を進展させる必要もあり、ここでは割と頻繁に代役の出番があります。でもこの代役が案外面白い場合があります。代役の気楽さからのびのびと演じられるからかもしれません。私も役者をしていた時、稽古で代役をしたこともありましたが、「人の役だしなぁ」とちょっと消極的になっていました。でも、稽古で大切なことはその場にいる人たちで面白さを作っていくことです。もちろん本来の役の人でしか出せない面白さもあるでしょうけれど、違う面白さが見える場合もあります。代役が充実すれば、芝居はもっと厚くなるかもしれません。