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【2023.2.25】歌う

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お芝居を楽しく、面白くする重要な要素は「音楽」です。これは大昔からある技法で、能や歌舞伎といった日本の伝統劇も音楽的な要素に満ちています。慣れ親しんでいる西洋音楽ではないのですこし違和感は感じますが。 近年は西洋音楽がわが国でも一般的ですから、「音楽」と言えばだいたい西洋音楽を指しますよね。 今回のお芝居も音楽の要素をふんだんに使います。今日は劇中で歌う歌の練習もしました。(写真) 音楽の使い方はあらかじめ録音された楽曲を使う方法と、演者が芝居の中で歌ったり演奏したりする方法があります。前者は録音・再生機器がこんなに発展していない時代にはなかったのですが、近年はこれが中心とも言えます。セリフの背後に流して、見ている人の心情を揺さぶったり、オープニングやエンディングに流して物語の導入をスムーズにしたり、終演をうまくまとめたりするなど、よく用られています。 演者が歌ったり、楽器を奏でたりすることもよくあります。ミュージカルなどはそれを中心に芝居が組み立てられています。 それほどお芝居で重要な要素「音楽」ですが、さて今回の芝居ではどのように使われるか、今回の見所でもあります。乞うご期待。  

【2023.2.11】セリフとト書との連動

 3場まで概ね完成している台本を使った立ち稽古が続きます。細かな動きや、どこから出てきてどちらに行くといった段取りはまだ決まっていないところもあるので、それらを確認しつつ台本に沿って芝居を組み立てていきます。セリフもはいってきつつあり(セリフを覚えることを「セリフがはいる」と言ったりします)、少しづつ作品が立ち上がってきました。セリフがはいって段取りが体におちてきたら(段取りが身につくことを「体におちる」と言ったりします)役者さんたちの演技はより自然に見えてきます。演技に余裕が生まれると見ている方も物語の流れに引き込まれやすくなります。  今日の演出家の指示の中には「セリフとト書を連動させて」ということがありましたが、まだそれらが連動しきれてなくてギクシャクしている段階です。稽古が進展するに従ってそれらが解消され演技にも余裕が生まれ、作品の流れもよりダイナミックになっていくことでしょう。

【2023.2.4】説明ゼリフを説明ぽっくなく聞かす

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 台本ができあがって、セリフを覚えながらの立ち稽古が続きます。写真は(座っていますが)セリフを合わせながら練習してる風景です。 即興の練習の時と違い、台本にはお芝居の背景などを観客に伝えるためのいわゆる「説明ゼリフ」というのが加えられています。日常会話では互いに知っていることは省いて話したりしますが、お芝居では観客にわかってもらうためにあえて説明を加える必要があるのです。当然日頃喋っている会話言葉より長くなります。でも普通の会話と同じように観客に感じられないといけません。もちろん説明なので固有名詞などもしっかり覚えて言い間違えたり、飛ばしたりしないようにする必要があります。 よく練習する必要があるということです。違和感なく自然に聞こえるための稽古が続きます。