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呼吸はどこにある?

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 先週おこなった「Yes-Noゲーム」の応用版のゲーム「松・梅ゲーム」?を行いました。Yes,Noという言葉の代わりに、「松です」「梅です」を使って相手に投げかけるゲームです。(参考 先週のブログ )今日のワークでは、演出家の「心変わりしてください」という指示で、途中で自分が主張していた「松です」から「梅です」に主張を変える指定が加わりました。この指示で、このゲームはダンゼンお芝居っぽくなりました。見ていて面白い。例えば「松」チームだった人が心変わりして「梅」チームに寝返るその「こころが変化する過程」では、葛藤が自然と表現されて、結果がわかっていても、ついその成り行きを見てしまいます。心変わりして違うグループつまり、「梅」チームだった人が、「松」チームに移ったあとの呼吸が、移動前より生き生きしていて魅力的になることも興味深い変化でした。前回同様、演出家からは「呼吸を意識して」という指示が頻繁に飛びましたが、先週と比べてもずいぶん呼吸は楽に、そして表現も多様になったと感じました。戸惑いや緊張があると呼吸が苦しくなってしまい、見ていても息苦しくなるものですが、ずいぶん楽に見ることができました。  演出家からは、「心が変化する過程」が本物かどうかで面白さが変わる。という話がありました。本物ってどういうこと?と感じた方もいらっしゃったと思います。「無理矢理感がない」「自然に見えて、リアリティを感じる」ということではないかと思います。水準の高い「リアリティ」を出すのはなかなか高度な演技だと思いますが、こうした練習の先につかめてくるものじゃないでしょうか。人の演技を見ていて「本物っぽい感じがするわ。」と、感じたことを自覚するだけで、「本物」のさすことがだんだん腑に落ちてくるかもしれません。一流のプロの演技を見れば、水準の高い「本物」は見れますので、意識して見てみると勉強になるかも。