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服のチカラ

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  芸術の秋といわれますが、コロナも小康状態ということで演劇などの活動も盛り返してきました。今回参加しているメンバーには活動的な方が多く、このクラスの他にもいろいろな活動に参加されています。そんなみなさんが相次いで公演などがあり、今日は少人数での講座となりました。 「服装が変わるとその人の見え方が変わる」ってありますよね。そんなところを切り口に、服装ってなんなのかを考えてみるシーンをアドリブを交えて創作しました。写真は布を使って雰囲気の変化を試してみているところです。  日常あんまり意識しないことを、舞台を見て改めて考えたという経験がある方も多いと思います。それも、演劇の魅力の一つですよね。このお芝居を見る方にも、そんな体験をしてもらえたらいいなと思います。

演技のためのワークショップ

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  本日は指導の村上さんがお休みのため、大熊ねこ(おおくまねこ)さんによる代講でした。  大熊さんは、遊劇体という劇団に所属している役者さんで、近年は子どもや市民向けの演劇ワークショップの講師としても活躍されています。そんな大熊さんのファシリテーションのもとで、今日は演技に役立ついくつかのワークを行いました。  演技において大切なことはいくつもありますが、その中でも舞台上に存在しない「架空のものや背景、関係」などを、観客にいきいきと伝えることは演技の重要なポイントです。演じ手にとっては演ずる醍醐味ともいえます。イメージを共演者らと共有し、あたかもそれが実在しているかのように表現することで、観客には存在しないものが見え、見えない関係性がくっきりと立ち現れてきます。  相手から聞き取った内容をもとに、相手の大切にしている所有物になりきって話すワークでは(写真)相手から受け取った、そのモノへの「思い」や、自分の持ち物となった背景、そういう感情を抱くに至った過程などをモノになりきって語りました。 架空の贈り物をプレゼントしあうワークでは、送る人と送られる人でそのプレゼントをイマジネーションで豊かに肉づけして、素敵なプレゼントを作り出していました。 プレゼントのワークを見て、大熊さんが「同じモノを二人が見ている感じがした」と評していましたが、まさにそれがイメージを伝える表現なのだと感じました。

コンセプト

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 「ファッションショーの開催にあたって、ショーのコンセプトをどうするか」という、話し合いシーンを色々試しました。演劇も同様ですが、集団がコンセプトに基づいて共同作業をするようなとき、その指針(コンセプト)を決めるのは大事なことです。見るものに訴えかけられるコンセプトを提示できるセンスを、最も有する人物の意見を聞くのが当然のことですが、実績も年齢もさしてかわらない者たちでそうしたリーダーを決めるのはなかなか困難な作業です。好みや価値観は違いますし、若くて野心的な人が人が集まると、とにかく自分の意見を聞いてもらいたいものです。だから揉めます。「センスのある人を見抜くセンス」も必要なのですね。  多くの人を同じ目標に向かって動かせる力はすごいものです。ファッションや芸術以外でも、人を動かすリーダーの言葉はきっとすごいのでしょう。宗教の場合も、会社のカリスマリーダーもきっとそんな力を持っているのでしょう。信念の具現化が、作品であったり、教義であったり、経営方針であったりするのでしょう。  さて、センスはないけど声が大きくて、とっても自信家の人がリーダーになって、硬い 信念に基づいて、とんでもないコンセプトを作っちゃったりするとどうなるか・・・コントですよね。現実によくありそうですけど。

ヴィンテージものやらギャルソンやら

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  どうやらこのメンバーで作るお芝居は、ファッションを扱う話になりそうです。 さて、服の好みや、流行もあらためて考えてみると不思議です。今日はそれぞれが色んな服を持ち寄ってそれについて話をしたのですが、40年前の服が若い人にはオシャレに感じたり、「西ドイツ製の生地」をつかったシャツがなんとなくいけているように感じたり。コムデギャルソンがパリコレに与えた衝撃がいまひとつピンとこなかったり。 そんなひとの感覚や、共感できたりできなかったりする好みやこだわりは、なにからくるんでしょう? 今日も村上さんによる短いオリジナル台本を使った練習をしたのですが、そこで描かれるのはファッションにまつわる「価値観の違い」から生まれる、いさかいやら、トラブルやらです。人って面白いですよね。 きっとこのお芝居は、そんな人の不思議を笑っちゃう、コミカルなお話になるんじゃないかな。