演技のためのワークショップ

 

本日は指導の村上さんがお休みのため、大熊ねこ(おおくまねこ)さんによる代講でした。

 大熊さんは、遊劇体という劇団に所属している役者さんで、近年は子どもや市民向けの演劇ワークショップの講師としても活躍されています。そんな大熊さんのファシリテーションのもとで、今日は演技に役立ついくつかのワークを行いました。

 演技において大切なことはいくつもありますが、その中でも舞台上に存在しない「架空のものや背景、関係」などを、観客にいきいきと伝えることは演技の重要なポイントです。演じ手にとっては演ずる醍醐味ともいえます。イメージを共演者らと共有し、あたかもそれが実在しているかのように表現することで、観客には存在しないものが見え、見えない関係性がくっきりと立ち現れてきます。

 相手から聞き取った内容をもとに、相手の大切にしている所有物になりきって話すワークでは(写真)相手から受け取った、そのモノへの「思い」や、自分の持ち物となった背景、そういう感情を抱くに至った過程などをモノになりきって語りました。

架空の贈り物をプレゼントしあうワークでは、送る人と送られる人でそのプレゼントをイマジネーションで豊かに肉づけして、素敵なプレゼントを作り出していました。

プレゼントのワークを見て、大熊さんが「同じモノを二人が見ている感じがした」と評していましたが、まさにそれがイメージを伝える表現なのだと感じました。

コメント

このブログの人気の投稿

【2023.6.3】セリフと芝居の流れ

【2023.5.27】3年目のプレワークショップ/募集継続中

【2023.10.7】いい関係がいい作品を作る!?