【2023.10.14】社会性からの自由

演劇では日常ではあまり体験できない人間模様を描き出すことはよくあります。不倫や嫉妬、裏切りなど実生活ではちょっと問題になりそうなシチュエーションも、 演劇ではしょっちゅう登場します。今回のお芝居も恋愛がテーマなので、ドロドロした人間模様が繰り広げられる予感もします。お芝居とわかっていれば、人はそういうのを見るのが案外好きなのでしょう。

演じる側としては、そこにリアリティを感じさせるよう演じる必要があるわけですが、人によっては過去に辛い体験があってそれがトラウマになっていたり、「そうした反社会的なことはどうしても許せない」みたいに強い思いがある場合は、そうした役を演じられない場合もあったりします。演技の訓練では実社会の「社会性」をひきずらないように、安心して演じられる状況や環境を作ったりして、舞台の上ではなるべく自由になるように自分をコントロールできるよう導いたりするんですが、どうしても無理な場合にはそうした役はしない
のが無難でしょう。

一方で、そうした非日常が楽しい人もいたりします。楽しいと感じられる理由には、日頃がんじがらめになっている「社会性」や「暗黙のルール」「人間関係」などから自由になれることがあるのかもしれません。


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