【2023.9.2】キャラクターを活かす

 エチュード(即興演技)をしながら、作品の素材を探る練習が続きます。今日は仮の構成を基に即興を行なっていきました。即興しながら試したり確認しているのは、台本の元になるストーリーのネタとともに、出演者(その人が演じているキャラクター)と他のキャラクターとの組み合わせです。

演劇はアクションとリアクションが基本ですから、面白そうなキャラクターが登場して、一人で何かしても必ずしも面白くなるわけではありません。相手役の反応などによって面白さは変化していきます。即興を繰り返しながら、どの組み合わせがより面白くなるかも見ていくわけです。比較的一般的な演劇の創作方法は、台本(脚本)が完成したのちに配役を役者に割り振り、俳優は「役作り」という作業をしながら、台本に書かれた状況をどう面白く魅力的にするかを練習で作っていきます。しかし、村上さんの場合は、台本を書く前に、キャラクターの相性や設定を即興演技の練習で試して「今回の役者さん達」で作る最も面白い(と思われる)組み合わせや、場面設定、キャラクター設定などを活かして台本を書くという手法をとります。村上さんはそれぞれのキャラクターがより活きるような組みあわせ(場面での絡み、設定)を見つけるのが上手く、こうした方法を取っているのもうなずけます。

 

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