【2022.6.18】劇団もの

 劇団や映画の舞台裏を舞台にした、演劇や映画は多数あります。若いころはなぜかそれがきらいでした。「その業界」の独特なルールや習慣、用語みたいなものが、鼻についたのです。業界ことばを知ってたり、使う人が、その人たちのコミュニティとそうでない人のコミュニティを分けてるようで、やな感じでした。この頃はあまり見かけませんが、テレビ業界のことば(ことばをさかさにするやつ)などを日常会話でつかう奴などとは、友達になれませんでした。

 なのに、演劇を始めて「業界人ぽい」言葉を使う快感に目覚めてしまったのです。夜なのに「おはようございます」、「なぐり持ってきて」、「これ見切れてる?」など、使い始めの頃はときめいたものです。

 用語と同様に、劇団などでは団によって独特のルールもあったりします。団内恋愛がばれるとつきあっているどちらかが辞めさせられる劇団があったり、このごろはとっても一般的になった、「ファミマ」とか「セブイレ」みたいに短縮ことばを座員が使うのを許さない劇団などもありました。

 さて、今日読み合わせした「劇団もの」と題された試作台本も劇団という小さなのコミュニティの中の人間模様を描く作品でした。劇団に所属したことがある人ならば「あるある」と納得できるエピソードがきっと満載の作品になることでしょう。

そういえば「おはようございます」は朝しか使ってはだめ、という劇団もあったなぁ。

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