【2022.4.16】テクニカルスタッフ、リハ立ち会い

 

稽古も大詰めを迎えています。今日は照明や音響など、舞台効果を担う技術スタッフが稽古を見に来ました。

 芝居がだいぶ仕上がってきた頃に、こうしたスタッフは稽古を見に来て、照明や音響の「プラン」と言われる、どのような照明にするか、音響効果や劇中に使う音楽はどのようなものにするかなどを考え、具体的な計画をたてます。

 それに基づいて、効果音を編集したり、スピーカーを設置するための「仕込み図」と言われる図面を書いたり、照明器具を設置する位置を決めたり、照明の色を決めたりした上で、照明の「仕込み図」を書いたりするわけです。

 そして、劇場に入ってからは更に多くのスタッフがその「仕込み図」に基づいて音響器具や照明器具を設置していくわけです。それを舞台用語で「仕込み」といいます。

今回の公演の「仕込み日」は4月27日です。あと10日ほどの間にスタッフはお芝居のイメージを膨らませ、どんな作品にするかを演出家と共有しながら、「仕込み図」を書くなどの準備をするわけです。

 「仕込み」をして、はじめてそれらがどんな効果をもつかがわかるものがあります。例えば照明です。演出家は頭の中で作品の完成形を描きながら、稽古しています。そのイメージを照明家に伝えて具体的な「プラン」を立ててもらうわけですが、それが描いた通りかどうかは、劇場に入って照明をプラン通りに点灯してもらって初めてわかるのです。

 そうした点は、舞台の面白さであり、難しさでもあります。

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