発見は即興的に
12月4日 14:30-16:30 担当:渡辺健一郎
村上ラボの稽古場管理に初めて入りました。
演出家によって「演技」や「シーン」の構築をしていく態度が異なるのは当然のことですが、
「稽古場」をどういう空気で作っていくかに、やはり大きく個性が出る。
初めての稽古場には、入っていくだけで発見がいっぱいです。
さて村上ラボでは、状況や登場人物だけ設定して、即興で会話をしていく中で何か面白いものがないか探っていくという方法を取っていました。
まずは2人の会話から始まる。しばらくフリーに喋らせた後、演出家の村上さんから「2人の間に割って入るように」などと3人目に参加の指示が出ます。
俳優が即興で演技をしていく中で、面白くなりそうな展開を膨らませるように、村上さんから「台詞」や「意図」の指示が出る。あるいは停滞しそうになったら、場にいる人を交代させたり、小さな事件を起こさせたりして、手を加えていく。
俳優も即興ですが、それ以上に村上さんの即興力もフル稼働していた様に思います。
一つの状況に即して、7人の登場人物が出入りするだけでシーンを継続。このワークだけで1時間以上行っていました。
当然のことですが、同じ登場人物でも組み合わせによって場の空気は変わるし、事件の前と後とで2者間の関係は変わる。
飽きることなく1時間の芝居を観てしまいました。「ドラマ」の本質の一つを見たような気がします。
見てる方は楽しかったのですが、やっている方はかなりの集中力が必要になると思われます。
見た目以上にエネルギー消費の激しそうな稽古場でした。楽しい。
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